免疫力アップのための「3つの前提」

新型コロナウイルスが蔓延するに伴い、「やっぱり自分の免疫力が大事だよね」っていう風潮がかなり高まっていますね。

でも、厳密にいうと「免疫力」という用語はないし(ここでは「免疫システムがきちんと働く力」を「免疫力」ととらえて書いていきます)、「免疫」というシステムの概要や本質を説明できる人は案外少ないと思います。私も娘のアトピーと対峙する中でやっとわかってきたこと。

 

免疫

 

免疫力アップとは?と問われれば、「早寝早起き」「お風呂に入り温める」「発酵食品をとる」「エキナセアのハーブを飲む」。こんなことがよく言われます。どれも本当のことで間違ってない。

でも、「なんで?」がわからないと情報に振り回される。

「なんで?」がわかれば、日常生活の中で、免疫力アップのために何が本質なのか、すごく「しない方がいいこと・した方がいいこと」、余力があればした方がいいことなどポイントが絞れる。

だから今回は免疫力アップの具体策を語る前に、「なんで?」となる前提部分を書いていきたいと思います。(ちなみに、マクロファージやB細胞うんぬんといった免疫細胞そのものの話はここでは書きません〜。)

免疫力アップのための
「3つの前提」

免疫力を考えるとき、考えなくてはいけないことが3つあります。ひとつずつ、見ていきたいと思います。

(1)免疫系は免疫系だけで存在しているわけではなく、「自律神経」にコントロールされている
(2)免疫システムを働かせる「エネルギー」そのものが体内にどれだけ残っているか?
(3)「医薬品」をどれだけ使ってきたか?

(1)免疫系は「自律神経」に
コントロールされている

免疫系を単体でとらえると、免疫細胞が集まる腸内環境を整えるために、発酵食品や食物繊維が多い野菜を食べましょうというような「免疫力アップのための食事」になりがち。

それもいいですが、免疫系が正常に作動するためには、それをコントロールしている自律神経がちゃんと機能していなくてはなりません。(内分泌系もからみますがのその話は置いておきます)

自律神経は、暑くなって汗をかくとか、ご飯を食べたあと血糖値を調整するとか、自分が意識せずとも働く神経

体温・血圧・水分量・血糖値・体液のph・浸透圧・呼吸数・心拍数の調整や傷の修復、異物の排除などを行なっています。

こういった活動を交感神経と副交感神経のバランスで成り立たせています。

そう、このバランスが大事。

交感神経優位になりすぎると体が休めず、いつも戦闘モード。眠りが浅く、イライラ。疲労もたまる。交感神経優位の際に活躍する顆粒球は殺傷系の免疫細胞なので、行き過ぎると胃や腸に潰瘍ができたりと自分の身体を傷つけてしまいます。

一方、副交感神経優位になりすぎると、いつもだるさを抱えて体に力が入らない。副交感神経優位の際に活躍するリンパ球は異物を殺傷するのでなく無毒化し見張りを立てる役割(抗体)の免疫細胞(殺傷系のリンパ球もあります)。体内のゴミ(重金属や過酸化脂質など)が増えすぎると、もう見張れない!となり、アレルギー疾患を起こしたりもします。

だからバランスが超重要。偏りすぎると、どちらもそれぞれに紐づく免疫細胞がきちんと働きません。自律神経を狂わせないライフスタイルが重要なのはここからきています。

 

(2)免疫を働かせための
「エネルギー」は残っているか?

喋るのも、動くのも、考えるのも、寝るのも、食べるのも。

私たちはエネルギーを使って行なっています。活動は全てエネルギー。

免疫が働くためにもエネルギーがいる。そのエネルギーをどれだけ持ち合わせているかによって、感染症にかかっても症状が出る人と出ない人がいます。

免疫に使えるエネルギー

【1:個人の総エネルギー】から、
【2:日常生活で使うエネルギー】と
【3:ストレスに対応するエネルギー】
を引いたエネルギー

1や2は年齢や体格、働き方や運動量によって個人差はある。でも、3のどれだけストレスを抱えているかは、かなり個人差がある。

もちろん、ストレスと一口にいっても色々あります。

●寒暖差や冷暖房、照明、音などの物理的ストレス
●大気汚染や添加物、タバコなど化学的ストレス
●寝不足、空腹、疲労などの生理・身体的ストレス
●人間関係や情報などから生じる不安・怒り・悲しみといった社会的・心理的ストレス

都心で満員電車に揺られ営業数字に追い立てられ長時間労働。家庭の役割も果たせないため、子どもと疎遠、奥さんと不仲。食べるものはコンビニ弁当か外食。タバコをぷかぷか吸って、運動することはほとんどない。唯一仕事での金銭的な報酬が心の支えだったのに、コロナウイルスで切迫。

最大値のストレスを抱えてる人ってどんな人だろうと想像して、つい描写してしまいました(汗)

実際に今回のコロナウイルスは男性の死亡率の方が高くなっているとのこと。そんな中高年の男性は免疫を発動する余力エネルギーが少ないと思いますので要注意です(泣)

話が脱線しちゃいましたが、そう、ストレス対応にはエネルギーを取られるので、余分なストレスはかけないようにしておくのがよし。

ストレスから逃れる方法をいくつか忍ばせておきたいものです。(この辺の具体策は追って!)

医薬品をどれだけ使ってきたか?

なぜ熱が出るのか?
なぜ鼻水が出るのか?
なぜ咳が出るのか?

ご存知のとおり、熱が出るのは血液量を増やして免疫細胞を集め、ウイルスや細菌と戦うため。鼻水や咳が出るのは、そこから入ってくる異物を排斥するためです。

それこそまさに「免疫」

医薬品を投入すると、一時的に免疫が休止し症状はおさまりますが、医薬品の効果が切れた時にまたぶり返します。少し使う分には免疫に影響しませんが、常用していれば常々免疫抑制状態。

今回の新型コロナウイルスで高齢者や基礎疾患を持っている方が重症化しやすいのは、医薬品の常用で免疫抑制状態だから。でもそういう方々は必要だから医薬品を摂取している。

年若く身体も元気であれば、安易に医薬品に頼らない方が免疫力を高く維持できます。

もし、安易に頼っていた場合はこの機会に少しづつ医薬品を手放してみてもよいと思います。(ただ医薬品をたくさん使ってきた方がいきなり手放すのは反動があるので、「少しづつ」というのはポイント)

我が家の場合、娘のステロイドをビワの葉エキスで代替し、今はそれも手放していますが、医薬品を少しずつ「植物ぐすり」に変えていき、最後はそれさえも手放していくのが、遠回りだけど本質的な「免疫力アップ」

まとめ

免疫は免疫というシステムだけで考えるのでなく、免疫がきちんと働く条件や場を考えることが免疫力アップにつながる。

【免疫力アップのための指針】
(1)免疫システムの司令塔となる「自律神系」を整える
(2)免疫システムを働かせるエネルギーを残すために「ストレス」を減らす
(3)免疫抑制に作用する「医薬品」を手放す

まとめるとなんてことないんですがね。

でも、「早寝早起きしましょう」や「入浴しましょう」といった各論はここに紐づいてくるから、前提をおさえておけば自分がやりやすい各論が選べると思います。

あんまり考えたくない場合は、自分が心地いいことをする!

もちろんこれも真なり!

ただ短期的な心地よさと長期的な心地よさが違う場合も多々あるから、記事を書いています。

ということで、この3つの前提をふまえた上で日常が心地よくなりそうなことを次回からいろいろ書いていきたいと思います。

それでは!

 

by PHYTO REMEDY フィトレメディ 溝渕史乃

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